シンプルな仕掛けで、メバルのダイレクトな引きを味わえるメバリング。近年メバリングではプラッギングが流行していますが、基本となる仕掛けはジグヘッドにワームをセットしたジグヘッドリグ、いわゆるジグ単です。
ジグ単ではワームの形状やカラーが重要なのはもちろんですが、意外とジグヘッドの種類も釣果を上げるうえで重要になります。そこで今回は、ジグヘッドのおすすめ商品を紹介します。釣果アップにつながるジグヘッド選びについて解説するので、ぜひご参考にしてください。
釣果につながるジグヘッド選び!
メバリングではジグヘッド選びが重要です。ジグヘッドがその日の状況やポイントにあっているかで釣果が大きく変わることもあります。まずはジグヘッドの基本を抑えて、知識を身につけておきましょう。
ジグヘッド選びは釣果に左右する!
ジグヘッドとワームからなるジグ単は、シンプルな仕掛けになるため、ジグヘッドやワームの形状が釣果に直結します。特にジグヘッドの形状はメバリングで重要なレンジ攻略に直結する要素です。ジグヘッドの重さ選びはちろんですが、ジグヘッドの形状にもこだわって選ぶようにしましょう。
ジグヘッドの各部位の紹介
ジグヘッドの各部位には名称がつけられています。その名称を知ると、ジグヘッド選びに役立ちます。
- アイ⇒ラインやスナップを通す輪のこと
- ヘッド⇒ジグヘッドのシンカーのこと
- シャンク⇒フックの軸のこと。軸が短いものをショートシャンク、長いものをロングシャンクと呼ぶ
- ゲイブ幅⇒フックの軸とフックポイントまでの幅のこと。幅が広いフックをワイドゲイブ、狭いものをナローゲイブと呼ぶ
- フックポイント⇒フックの先端のこと
メバリングのジグヘッドの種類・形状
メバリングのジグヘッドにはヘッドの形状により、「丸型」「砲弾型」「やじり型」「船型」の4種類があります。ヘッドの形状が変わるとレンジキープ力や操作性が変わります。それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
丸型(ラウンド型)
丸型は名前の通り、ヘッドの形状が球体でメバリングでは基本となるタイプです。ラウンド型とも呼ばれる丸型は、メバリングで基本の釣り方となるただ巻きはもちろん、リフトアンドフォールの釣りにも相性抜群。底に向かって真っ直ぐにフォールしやすい特徴があり、メバルがヒットしやすいフォールを演出できます。特に低水温期でメバルの活性が低い冬には、丸型のリフトアンドフォールにメバルの反応が良くなります。
また引き抵抗を感じやすく、ロッドやリールを通して存在感がわかりやすいのも丸型の特徴。特に1gを下回る軽量なジグヘッドで、存在感がわかりにくい人には丸型のジグヘッドを使用してみることをおすすめします。
砲弾型
砲弾型はヘッド部が細長い形状をしている特徴があります。丸型に並んでメバリングで定番なのがこの砲弾型で、各メーカーから数多くの商品が販売されています。砲弾型の最大の特徴は浮き上がりにくいこと。浮き上がりにくいとレンジをキープしやすく、ただ巻きでも一定のレンジを通しやすいです。そのため、ただ巻きで探る場面では、まず砲弾型のジグヘッドを使用してみましょう。
ただし、砲弾型は引き抵抗が弱く、ただ巻きをしているときにやや存在感がわかりにくいデメリットがあります。そのため、存在感がわかりにくいときには重めのジグヘッドからスタートすることをおすすめします。
やじり型
やじり型はヘッドが三角形の形状で先が尖っている特徴があります。やじり型が活躍するのは、ダート釣法をするときです。ダートに特化したワームをやじり型のジグヘッドに装着し、エギングのようにロッドをしゃくるとルアーが左右にダートします。ダートは特に日中にメバルを狙うときに効果的なアクションで、夜行性で日中に活性が低くなるメバルのリアクションバイトが狙えます。
やじり型のジグヘッドを使用してダートをするには、操作方法が重要です。ロッドをしゃくったあとにラインテンションを抜くと、綺麗に左右に動くようになります。またワームを真っ直ぐにセットすることも重要です。
船型
船型とはヘッドの形状が船の先端のようになっている特徴があります。ヘッドの先端が水の抵抗を受けることで、沈みにくい特徴があります。そのため、シャローでメバルを狙うときやスローフォールを演出したいときには相性抜群。特にメバルの活性が低いときやメバルがアミを偏食しているアミパターンでは船型のスローフォールに釣果が出ることがあります。
また沈みにくい特性を活かすと、浅いレンジを探りやすいです。活性が高いメバルは表層付近に浮いていることが多いですが、この浮いたメバルを釣るには船型が大活躍するので、ぜひ試してみてください。
ジグヘッドの重さを決めるポイント!
ジグヘッドを選ぶうえで形状と並んで重要になるのが重さです。重さ選びのポイントや軽いジグヘッドを使用するメリットについても紹介します。
ジグヘッド重さ選びのポイント
ジグヘッドの重さは、釣りをするポイントの水深や潮流、そして狙いたいレンジに合わせて選択します。水深が深いポイントや潮流が速いポイントでは、狙いのレンジに沈めるために、重めのジグヘッドが最適。一方、水深が浅く、潮流も遅いポイントでは軽めのジグヘッドでも釣りが可能です。その場の状況に合わせてジグヘッドの重さを選択するようにしましょう。
軽いジグヘッドを使うメリット
軽いジグヘッドを使用するメリットは、ナチュラルにアピールして活性が低いメバルを狙えることです。軽いジグヘッドではよりスローな展開が可能。ただ巻きでもリフトアンドフォールでもスローに誘えます。スローな釣りが効果的になるのは活性が低いメバルが多くなる冬です。冬にメバリングに行くことがあれば、軽めのジグヘッドも用意することをおすすめします。
重たいジグヘッドを使うメリット
重たいジグヘッドは釣りにくいイメージがある人も多いですが、時と場合によっては非常に重宝します。特に深場を攻めるとき、素早い動きで誘いたいときには重たいジグヘッドが相性抜群です。またやじり型のジグヘッドで、ダートさせてリアクションバイトを狙うときにも誘いやすいのが重めのジグヘッドになります。入門者で軽いジグヘッドだと存在感がわかりにくい人にも、重めのジグヘッドをおすすめします。
揃えておきたい重さ
これまでの話を踏まえたうえで、メバリングでは0.5〜3gくらいまでの重さのジグヘッドを揃えておきましょう。
なかでも1〜2gの重さは多用するので、多めに揃えておくことをおすすめします。
フックの長さや幅の影響
ジグヘッドのフックの長さや幅はメバルの釣果を左右する重要なポイントです。しっかりと知識を身につけてジグヘッドを選びましょう。
シャンクの長さの影響
フックの長さ、つまりシャンクの長さはワームの動きやすさを左右します。
シャンクが短いとワームが動きやすくなり、シャンクが長いとワームが動きにくくなるので、覚えておきましょう。
シャンクが短いジグヘッドはワームが動きやすくなるため、ワームの動きでアピールしたいときに最適。
特に活性が高いメバルがベイトフィッシュを捕食している状況では効果的です。
一方、シャンクが長いジグヘッドはワームの動きを制限し、アピールが弱くなります。
そのため、ワームを動かさずに誘いたいアミを捕食するメバルを狙うときに使用します。
ゲイブの幅の影響
フックの幅、つまりゲイブ幅はワームのボディに合わせて選択する必要があります。
ゲイブ幅が狭いジグヘッドには細身のワーム、広いジグヘッドには太身のワームの相性が良いです。
またゲイブ幅はメバルがフックまで吸い込みやすいかどうかにも影響します。
ゲイブ幅が狭いフックを搭載したジグヘッドの方が吸い込みやすいため、低活性時や釣れるサイズが小さいときに相性抜群。
食い込み重視で細身のワームを使用してアタリがあってもなかなかフッキングしない、そんなときにはゲイブ幅が狭いフックを搭載したジグヘッドに変えてみましょう。
ワームのつけやすさや外れにくさもポイント
ジグヘッドにワームが真っ直ぐ刺さらないとなかなか釣果が出ません。
またワームがずれやすいとアタリがあるたびにワームがずれて、手返しが悪くなります。
近年ではこのような悩みを解決できる商品が多くあります。その特徴を解説します。
ワームのつけやすさ
ジグヘッドにワームが真っ直ぐ刺さらない、そんな悩みを抱えている人には、ワームを真っ直ぐさせる専用のハリがついたジグヘッドがおすすめ。
またフックを抜き刺す位置に目印がある商品もあるので、ぜひチェックしてみてください。
ワームの保持力
メバリングではアタリが連発すると、ワームがズレて煩わしく感じます。
そのような悩みを抱える人にはワームキーパーがついたジグヘッドがおすすめ。
ワームキーパーがあるとワームがズレず、フッキングするまで追い食いを狙えます。
メバリングにおすすめのジグヘッド10選
ここではメバリングにおすすめのジグヘッドを紹介します。いずれも高性能な商品ばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
ジャズ 尺ヘッド DX mini Rタイプ
長年メバリングアングラーから高い支持を受けているジグヘッドで、オーソドックスで使い勝手が良いおすすめの商品です。ハリの品質も良く、針先が鋭い点も魅力的。本商品はシャンクが短く、小さいワームとの相性も抜群です。
ジャズ 尺ヘッド DX mini Dタイプ
尺ヘッドには、ダートに対応したやじり型のジグヘッドもラインナップされています。ダートに対応したワームをセットすると切れ良くダートし、日中のメバリングを攻略できます。シャンクが短いフックを搭載しているので、ワームの動きを最大限活かせる点も魅力的です。
ブリーデン スモウヘッド 太
メバリングで人気が高いブリーデンが販売するジグヘッドで、太軸のフック採用されたモデルです。特に尺メバルを狙うときには重宝します。またメバリング中にヒットするシーバスやクロダイなどの外道がヒットしてもフックを折られずにキャッチできます。
エコギア シラスヘッド ファイン
メバリングでは超定番のジグヘッドで、ワームキーパーがついたおすすめの商品です。低重心のヘッド形状でフォール姿勢が安定しやすい点が魅力的。特にメバルの活性が低くなる冬時期のメバリングで、リフトアンドフォールをするときには重宝します。
ジャッカル スイスイ スイムジグヘッド
ワームキーパーはついていないものの、フックにワームをキープできる角があり、ワームがずれにくい特徴があります。そのため、アタリが連発する状況でもワームがズレずにフッキングするまで追い食いを狙える点が魅力的です。
クリアブルー サイコロヘッド タフ
アジングで人気が高いクリアブルーですが、メバリングにも最適なジグヘッドを販売しています。フックには太軸で強度が高いものを使用。サイコロ形状のヘッドは水流を受けて引き抵抗があり、存在感がロッドを通してわかりやすいです。
一誠 海太郎 レベリングヘッド
ただ巻きで使いやすい水平スイミングを追求した砲弾型のジグヘッドで、メバリングで大活躍する商品です。オーナーばり製のオリジナルフックは刺さりやすいだけでなく、大口径のアイを搭載し、ラインを入れやすい点も魅力といえます。
一誠 海太郎 マイクロハネエビヘッド小鈎
ダートに対応したやじり型のジグヘッドで、一誠から販売されているワームのハネエビをセットすると鋭いダートアクションが出せる商品です。難しいと感じる人が多いダートアクションが本商品を使用すると簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
ハヤブサ メバル専用ジグヘッド ストロングまっすぐ
ジグヘッドにワームが真っ直ぐ刺せない、そんな人におすすめなのが本商品です。フックとは別にワームを刺す専用のキーパーがあり、簡単にワームを真っ直ぐにセットできます。ワーム専用キーパーにはかえしがあり、ずれにくいところもおすすめポイントです。
ダイワ 月下美人 TG SWライトジグヘッドSS
メバリングで大人気の月下美人シリーズのタングステンを使用したジグヘッドです。タングステンは鉛よりも比重が高く、ヘッドがコンパクトになります。そのため、潮流を受けにくく、底取りがわかりやすいので、深場攻略にも役立ちます。
まとめ
今回はメバリングにおすすめのジグヘッドを紹介しました。ジグヘッドはメバリングを攻略するうえで必須のアイテムになるので、必ず用意しておきましょう、
オモリとフックが一体になったジグヘッドはシンプルなアイテムですが、近年では各メーカーからさまざまな形状の商品が販売されています。そのなかから釣りのスタイルにあった好みの商品を購入し、ジグヘッドでメバルの数釣りに挑戦してみてください。