ライトゲームで長年人気が高く、多くの釣り人が楽しんでいるメバリング。メバリングとは小さなルアーを使用して人気ターゲットのメバルを狙う釣りです。メバリングで多くの人が使用するPEラインにはリーダーが必要で、リーダー選びに苦戦している人も多いはず。
そこで今回は、メバリングにおけるリーダーの選び方について詳しく解説します。リーダーの役割やPEラインとの結束方法も解説するので、ぜひご参考にしてください。
リーダーとは
リーダーとは、PEラインの先に結束して使用するラインのこと。昨今のルアーフィッシングではPEラインをメインラインとすることが多くなり、リーダーを使用する機会が増えました。
メバリングにおいては長年フロロカーボンラインをメインラインとして使用するのが定番でした。しかし、近年ではPEラインが定番です。そのため、メバリングでもリーダーが必須のアイテムとなっています。
リーダーの役割
リーダーはどんな役割を果たすのか疑問を持つ人もいるはず。そこでリーダーが持つ役割に関して、詳しく解説します。
衝撃を吸収する
PEラインは伸びにくいラインで、衝撃を吸収できません。特にキャスト時など一瞬の力に弱く、リーダーを使用しないとラインブレイクが相次ぐことも。その衝撃を吸収し、ラインブレイクを避けるためにリーダーを使用します。
リーダーはショックリーダーと呼ぶこともあり、衝撃吸収性が高いです。リーダーを使用するとキャストをしてもラインブレイクが起こらずに、PEラインを使用したメバリングを楽しめます。
根ズレによるラインブレイクを防ぐ
PEラインは擦れに弱く、岩や堤防に擦れると瞬く間にラインブレイクが起こります。その根ズレによるラインブレイクを避けるためにリーダーを使用するのが最適。メバリングにおいては岩や堤防の際を狙うため、リーダーが必須です。
リーダーは岩の際でメバルがヒットして多少の擦れならラインブレイクが起こらずにキャッチに持ち込めます。擦れによるラインブレイクを防ぐ観点からもPEラインを使用するときには必ずリーダーを使用するようにしましょう。
リーダーの種類
リーダーには、「フロロカーボン」「ナイロン」の2種類があります。種類によって使用感が変わるので、しっかりと特徴を抑えて選ぶようにしましょう。
フロロカーボンリーダー
フロロカーボンリーダーは耐摩耗性があり、比重が高くて水に沈みやすい特徴を有します。フロロカーボンリーダーを使用すると、根に多少擦れても切れにくいため根の際を果敢に攻められます。
またフロロカーボンリーダーの比重は1.78ほどで軽量なルアーを沈めて釣りたい場面でも大活躍。水に浮きやすいPEラインを少しでも沈めて深く沈んだルアーをよりダイレクトに操作する釣りに向いています。
ナイロンリーダー
ナイロンラインはしなやかで、比重が低い特徴があります。
しなやかなナイロンラインは結束がしやすく、安定した強度を出しやすいです。
太めの号数でも締め込めるため、大型魚を狙う場面では特に人気があります。
またナイロンリーダーの比重は1.14ほどで水に沈みにくい点も特徴的。
その水に沈みにくい特徴を活かして、水面ないし水面直下を探れるルアーとの相性が高い点もナイロンリーダーの特徴です。
メバリングにおすすめなのはフロロカーボンリーダー
以上のことを踏まえるとメバリングに最適なのは、耐摩耗性があり、軽量なルアーを沈めやすいフロロカーボンリーダーです。
フロロカーボンリーダーを使用すると根スレで切られにくく、メバルの魚影が濃い根際をより攻められます。また比重の高さを活かして、軽量なジグヘッドを使用したメバリングには特に相性抜群です。
ナイロンリーダーは水面付近のみをプラグで狙うときには効果的ですが、その使用用途は限定的。
そのため、メバリングにはフロロカーボンリーダーを用意することをおすすめします。
リーダーの号数の選び方
メバリングでは1〜2.5号ほどまでのリーダーを使用するのが一般的です。
PEラインの太さに合わせて選択することはもちろん、釣れるメバルのサイズに合わせて選択することも重要になります。そこでサイズ別に用意したいリーダーの号数について解説します。
小型中心なら1〜1.5号
15センチ前後の小型サイズのメバルが釣れるポイントでは、1〜1.5号が最適。
1〜1.5号のフロロカーボンリーダーは水に馴染みやすく、小型のメバルを狙うときに使用する軽量ルアーとも相性抜群です。
1〜1.5号のフロロカーボンリーダーは強度が低く、大物外道がヒットすると切られてしまう可能性があります。そのため、1〜1.5号はあくまでも小型メバルをメインに、外道もほとんど釣れないポイントに使用するようにしましょう。
20センチ前後を狙うなら2号
20センチ前後のメバルを狙えるポイントではラインブレイクを避けるために2号のリーダーを使用しましょう。2号のリーダーを使用すると、20センチ前後が何度もヒットして抜き上げても劣化しにくく、ラインブレイクを起こしにくいです。
また2号の太さになるとシーバスやクロダイといったメバリング定番の外道がヒットしてもキャッチできる可能性がアップします。
20センチ前後のメバルをメインに外道も取り込みたい場合は、2号を選択するようにしましょう。
尺メバル狙いには2.5号
メバリングアングラーの夢のサイズである尺メバルを狙うためには、2.5号のリーダーを使用するのがおすすめ。2.5号あると尺メバルを抜き上げるときも安心で、楽々とキャッチに持ち込めます。
2.5号になると耐摩耗性もアップし、リーダーが根に擦れながらやり取りする場面でもラインブレイクされにくい点も魅力的。大型狙いでここぞというポイントでは2.5号を選択して、ラインブレイクされないようにしておきましょう。
初心者におすすめはフロロの2号
メバリングをこれから始める人には、フロロカーボンリーダーの2号がおすすめ。フロロカーボンリーダーはジグヘッドだけでなく、プラグにも幅広く対応できます。
また2号は小型から大型のメバルもキャッチ可能。さらにシーバスのような外道でもある程度キャッチできる強度も見込めます。強度と扱いやすさのバランスに優れているのがフロロカーボンリーダーの2号で、リーダー選びに迷ったときにもおすすめします。
ハリスで代用するのもおすすめ
リーダーを安く済ませたいなと考えている人にはハリスを使用するのもおすすめ。ハリスとリーダーには性能面の大きな違いがなく、強度の心配もありません。
それでいてハリスは大容量で販売されていることが多く、メートル単価にするとリーダーに比べて低価格。ただし大容量なだけあってスプールが大きく、持ち運びにはやや不便です。そのため、使い切ったリーダー用のスプールに巻いて持ち運ぶことをおすすめします。
リーダーの長さ
メバリングにおけるリーダーの長さは50cm前後がおすすめです。
あまり長すぎるとキャスト時にガイドに干渉しやすくなり、飛距離がダウンします。
その一方で短すぎると、PEラインが根に擦れやすくなり、ラインブレイクすることも。
そのため、キャストしやすさと根ズレ防止のバランスを考えて、50センチの長さがメバリングには最適といえます。
例外としてベイトリールを使用する場合は、5mほどの長さのリーダーをセットするのもおすすめ。
ベイトタックルではリーダーを5mほど入れてもライントラブルが起こらずに釣りができます。
根が激しく、根ズレが心配なポイントではベイトリールを使用してロングリーダーを使用するのもいいでしょう。
メバリング リーダーの結び方
PEラインとリーダーの結束では、FGノットやPRノットが一般的です。しかし、FGノットやPRノットは複雑だと悩んでいる人も多いはず。さらにはナイトゲームが基本となるメバリングではノットを組むのも一苦労です。そのため、簡単なノットを習得しておくことをおすすめします。簡単なノットでメバリングにおすすめなのが3.5ノットです。3.5ノットは細いPEラインとの相性が高く、入門者でも行いやすいノットで、夜間でも短時間で仕上がられます。
3.5ノットの結び方の手順を以下にまとめますので、チェックしていきましょう。ここではノットが見えやすいようにパラコードを使用し、白をリーダー、オレンジをPEラインに見立てて解説します。
①リーダーを60センチほどにカットし、PEラインと並行にします。
②リーダーとPEラインを合わせて輪を作ります。
③②でできた輪にリーダーとPEラインの端を3回通します。
④PEラインだけをもう一度輪に通します。
⑤結び目にツバをつけてゆっくりと締め込みます。
⑥しっかりと締め込めたら、余分なラインをカットして3.5ノットの完成です。
注意点としてはいきなり強い力で締め込まず、ゆっくりと締め込むこと。いきなり強い力で締めると細いPEラインが切れてしまい、うまくノットが組めません。ゆっくりと締め込んで強度が高いノットを作るように意識しましょう。
まとめ
今回はメバリング向けにリーダーの選び方や結び方について詳しく解説しました。メバリングではフロロカーボンリーダーの2号を中心に、釣れるサイズに合わせて太さを変えるのがおすすめです。
また結び方はFGノットやPRノットが基本ですが、簡単にできる3.5ノットもメバリングには最適。ぜひ3.5ノットも習得して素早くリーダーを結束できるようにして、快適にメバリングを楽しんでみましょう。